フレキシブルLEDフィラメントを使ってみました。
マイクロLEDが配列されていて曲げて使うことができます。
身の回りの小物のライトアップや演出に使えそうです。
記事のまとめ
フレキシブルLEDフィラメントを使った内容を記事にしました。
LED点灯の様子や曲げて使ってみた内容をまとめています。
マイコンを使わなくても使用できますが、Arduino環境で点灯をプログラムしたサンプルを掲載しています。
フレキシブルLEDフィラメント
簡単紹介
マイクロLEDを数十個配置されたLEDです。
通電することで一度に全点灯します。
シリコン素材でやわらかく、曲げて使用できます。(伸縮はできません)
端子が両端にあり、それぞれAnodeとCathodeです。

片端にAnodeとCathode端子がついています。

色や長さも種類があります。(3cm~30cm強程度を販売しているのをみました)
点灯の様子はこちらで紹介します。
◆入手
国内電子部品販売店サイト、AliExpressで入手できます。
参考価格は\300~\600/1本としておきますが、店舗ごとの価格はばらつき大きいのと1本あたりの送料を考えると価格の算出はむずかしいです。
長いほど高くなる傾向です。
◆梱包
Ali Expressで購入しましたが、はさみで開封すると一緒に切ってしまいそうです。
端子も弱いので慎重に開封します。

ピン配置
端子にピンホールのある方がAnodeです。
◆両側端子

◆片側端子

外観
◆両端子

◆方端子

使ってみた
◆触ったり曲げたり
シリコンでコーティングされていて、しっとりとした感触です。
方端フレキシブルLEDを点灯させました。
銅箔のAnodeとCathodが隣り合っていてショートしそうです。
端子は銅箔でかなり薄い印象です。
鰐淵クリップの歯跡が残るくらいで耐久低そうです。

点灯させるとマイクロLEDがたくさん発光している様子がわかります。
発光面ががあり、画像では発光面がわかるようにねじっています。

やわらかくて曲げやすいですが、ねじるとよれが出やすい。
三つ編みにしてみましたが、よれの影響できれいに編み込むのは難しい。

曲げ癖がつかないのでそれなりに固定する必要があります。
方端子は側面に端子が若干出ているように見えて、その影響か両端子に比べると曲げにくいです。
側面の端子にジャンパワイヤの端子を当ててみましたが、触れている程度では通電しないようです。

下図は曲げ具合について、直径5mm程度にましたが問題なく光っています。

◆発色
単色発光で変更できません。
点灯前の外観色からは何となく想像できそうです。
方端のフレキシブルLEDでも点灯前の外観色と点灯色は同じなので省略します。

◆使ってみて
良いと思う点は、ライン状の点灯ができて、自由に曲げられるのでちょっとした演出に使えます。
曲げられるという点では曲げ癖がつかないので固定する工夫が必要ですが、再利用はしやすいと思います。
使いにくいと感じた点は、両端のものは切断して使用することはできないので、用途に応じた長さのLEDを用意する必要があります。
方端のものは切断できそうですがチャレンジしていません。
まとめ
使うもの
Arduino環境でRaspberryPi Picoを使用します。
Arduino環境の準備はこちらの記事で紹介しています。
ボードライブラリ
◆RP2040の場合
今回Raspberry Pi Picoを使用します。
Arduino IDEのボードマネージャからRP2040用のライブラリのインストールとボードの選択をします。
ボードライブラリには「Raspberry Pi Pico/RP2040 by Earle F. Philhower, III」を使用します。
Generic RP2040またはRaspberry Pi Picoを使用します。
追加のボードマネージャのURL | https://github.com/earlephilhower/arduino-pico/releases/download/global/package_rp2040_index.json |
検索 | RP2040 |
ボードライブラリ | Raspberry Pi RP2040 Boards(x.x.x)※ |
選択するボード | Raspberry Pi RP2040 Boards(x.x.x) > Raspberry Pi Pico |
モジュールライブラリ
不要です。
スケッチサンプル
順番点灯
説明
フレキシブルLEDを順番に点灯させます。
使い方は通常のLEDと同じです。
GPIO0~GPIO6に接続した7本7色のフレキシブルLEDを順番に点灯消灯します。
配線

スケッチ
char Tbl_PIN[] = {0, 1, 2, 3, 4, 5, 6};
void setup()
{
for(int i = 0; i < sizeof(Tbl_PIN); i ++)
{
pinMode(Tbl_PIN[i], OUTPUT);
}
}
void loop()
{
for(int i = 0; i < sizeof(Tbl_PIN); i ++)
{
digitalWrite(Tbl_PIN[i], HIGH);
delay(100);
digitalWrite(Tbl_PIN[i], LOW);
}
}
結果
上から順番に点灯と消灯をしています。
制御は単純ですが、発光面積が長いのでハデさがあります。
PWM点灯
説明
PWM制御でゆっくり点灯、ゆっくり消灯を繰り返します。
「順番点灯」と同じ配線です。
配線

スケッチ
#define WAIT_MS (1)
char Tbl_PIN[] = {0, 1, 2, 3, 4, 5, 6};
void setup()
{
for(int i = 0; i < sizeof(Tbl_PIN); i ++)
{
pinMode(Tbl_PIN[i], OUTPUT);
}
}
void loop()
{
for(int i = 0; i < sizeof(Tbl_PIN); i ++)
{
for(int pwm = 0; pwm < 256; pwm ++)
{
analogWrite(Tbl_PIN[i], pwm);
delay(WAIT_MS);
}
for(int pwm = 0; pwm < 256; pwm ++)
{
analogWrite(Tbl_PIN[i], (255 - pwm));
delay(WAIT_MS);
}
}
}
結果
「順番点灯」をPWM制御に変更しゆっくり点灯ゆっくり消灯にしました。
難しい制御ではありませんが、それだけでも演出の雰囲気が変わります。
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